人生の質は「短い文章」で決まる
2020年08月06日
文章について学んでいくため、「頭の良くなる短い、短い文章術」という本を読んでみました。
はじめに
まず、最初の1ページ目に目に止まった一文があり
人生は、短い文章の積み重なり
と書かれていました。
この考え方にはなるほどと思いました!
私たちが他者とする会話、テレビラジオから流れてくる情報、ニュースサイトで見る文章、全てが短い文章で構成されています。
頭の中で考える思考も短い文章で作られており、私たちの身の回りの文章について考えてみると、ほとんどが短い文章で作られているように思います。
人生は短い文章の積み重なり、という考え方に非常に納得がいきました。
その考え方を踏まえた上で書かれていたのが
人生を実りあるものにするには、実りある会話を重ねなければならない
実りある会話をするには、その発信源である頭のなかで作る「短い文章」を実りある文章でなければならない
と続きます。
人生が短い文章の積み重なりなのであれば、その文章自体の質が高まれば、人生もより良いものになっていく、という事でしょう。
ここまで読んだあたりで、文章についての興味がだんだんと湧いていきました。
「考える」とは「短い文章」を考える事
前に述べたように、頭の中で考える思考も短い文章で作られます。
考える上で意識できる工夫として、
「書くべき文字数」を定める
という内容が書かれていました。
50文字の文字数ならば、どれくらいの内容を伝えられるのか、100文字ならどうか、と考えていくという事です。
その文字数の決まりとして、日本にあるものとして、俳句や和歌、短歌という紹介がされています。
俳句はご存知のように、五・七・五の17文字で構成されます。
このたった17文字という短い文章にどれだけの情報を入れられるのか、言葉を1つ選ぶにしても多くの思考が考えられると思います。
俳句や短歌といった内容に今まで興味を感じた事がなかったのですが、文字数という観点から
この短い文章でどれだけの情報を伝えられるのか
を考えていくと、初めて俳句や短歌に興味を持てている自分がいる事がわかりました。
読書をしていて新たな発見がある、面白い瞬間です。
文字数というあらかじめ器を作る事で、その中に短い文章をどう満たしていくのか、考える事ができるという事です。
また文字数と、伝えられる内容を意識する事で、だいたいどれくらいの文字数だとどこまで情報を伝えられるのか一つに指標にもなりそうだと考えました。
ユニーク性を出す
人とかぶらないユニーク性を出す方法として、面白いと感じた例があったので一つ紹介します。
文章の題が出された時、何を書こうかとまず考える。最初に思いついた事は、誰もが思いつく事。
それは捨てて、2番目に思いつく事を考える。2番目に思いついた事もまだ危ない、それも手放す。
3番目に思いついたことなら、まずかち合う事はないだろう。
このような内容が書かれていました。非常に面白いです。
例えば、読書のメリットは何か?というお題で考えてみましょう。
まず私が最初に思いついたのが
・読書する事で、著者の考えを安価で知る事ができる。教科書などの教材ならばその知識が得られる
といった事を思いました。誰でも思いつくような意見だと思います。
思考を続けて、2番目に思いついた内容として、
・活字の文章を目で追いかけ、読んでいく事で自分の頭で思考を行う練習になる。集中力が高まる。
このような意見を考えました。1番目よりはありきたり感は少なくなったかもしれませんが、まだユニーク性に欠ける意見な気もします。
その意見も手放して、他に何があるか考えた時に思いついたのが
・頭が良くみられるような印象を与えられる
・本の肌触り、感触を感じる事でストレス発散になる
こういった内容でした。
最初に比べて意見の強さは弱まった気がしますが、ユニーク性は増しているように思います。
実際にやってみると、思考の良い練習になり、自分の個性も出せる良い方法だと思いました。
ネクストアクション
人生は、短い文章の積み重なり、という考え方にとても同意できたので、短い文章を良くしていくためのアクションを起こしていきたいと思います。
頭のなかで短い文章を作っていると意識する
俳句や短歌の名句を調べてみる
といった事を行いたいと思います。